変形性股関節症と診断された直後、多くの方が感じるのは、「この痛みは進行するのか」「手術はいつ必要になるのか」「どの病院を選べばいいのか」といった不安です。
この病気は命に関わる疾患ではありませんが、進行すると歩行や日常生活に大きな影響を与えます。
そして特徴的なのは、進行度によって治療の選択肢が大きく変わることです。
重要なのは、症状・進行度(ステージ)・手術のタイミング・病院選びを一つの流れで理解することです。
本ページでは、検索ニーズの多い「症状・原因・進行度・保存療法・手術はいつ・人工股関節の寿命・名医」まで体系的に整理しています。
変形性股関節症の症状|どんな痛みが出るのか
変形性股関節症の症状は、初期と進行後で大きく異なります。
初期では、立ち上がりや歩き始めに違和感や軽い痛みを感じる程度です。
しかし進行すると、歩行時の痛みが強くなり、股関節の可動域も徐々に狭くなっていきます。
さらに進行すると、日常生活にも支障が出てきます。
長時間歩くことが難しくなり、階段の上り下りにも負担を感じるようになります。
また、靴下を履くといった前かがみの動作もつらくなっていきます。
末期になると、安静にしていても痛みが出ることがあります。
夜間にも痛みを感じるようになり、日常生活への影響はさらに大きくなります。
変形性股関節症の原因|なぜ起こるのか
変形性股関節症の原因は一つではなく、複数の要因が関与します。
日本では特に、臼蓋形成不全(生まれつき股関節が浅い)が背景にあるケースが多く見られます。
その他にも、加齢、体重増加、関節への負担、過去の外傷などが影響します。
重要なのは、原因よりも「今どこまで進んでいるか」が治療を決める軸になることです。
変形性股関節症の進行度(ステージ)|今どの段階か
変形性股関節症は、一般的に以下のように進行します。
初期:軟骨の摩耗が軽度、軽い痛み
進行期:関節の隙間が狭くなる、歩行時痛
末期:軟骨消失、安静時痛・夜間痛
ここで重要なのは、画像だけでなく「生活への影響」で判断することです。
同じレントゲンでも、生活に支障が出ているかどうかで判断は変わります。
変形性股関節症の保存療法|手術せずどこまで持つか
保存療法には、筋力トレーニング、体重管理、痛み止めなどがあります。
特に重要なのが、股関節周囲の筋肉を鍛えることです。
筋力がつくことで、関節への負担を軽減できます。
ただし前提として、軟骨は基本的に元に戻りません。
つまり保存療法は、進行を遅らせるための治療です。
ここを理解していないと、「改善しないのに続けてしまう」状態になります。
変形性股関節症の手術はいつ?|判断の目安
最も検索されるテーマの一つが「手術はいつか」です。
判断の基準はシンプルで、生活にどれだけ支障が出ているかです。
例えば、
・歩ける距離が明らかに短くなった
・階段がつらい
・日常動作が制限されている
・夜間痛がある
こうした状態であれば、手術を検討すべきタイミングです。
重要なのは、限界まで我慢することが正解ではないという点です。
人工股関節の寿命と手術の現実|どこまで持つのか
人工股関節置換術(THA)は、現在非常に確立された治療です。
多くの場合、痛みは大きく改善し、歩行能力も回復します。
気になる「人工股関節の寿命」は、約15〜20年が目安とされています。
ただし、使用状況や個人差によって変わります。
また、脱臼・感染・血栓といったリスクもゼロではありません。
手術結果は、術者の経験や施設の体制によって差が出ることがあります。
人工股関節手術後の生活|どこまで元に戻るのか
人工股関節手術を検討する際、多くの方が気になるのが「術後の生活」です。
一般的に、手術後は痛みが大きく改善し、歩行能力も回復するケースが多く見られます。
日常生活レベルの動作については、問題なく行えるようになることが期待されます。
一方で、注意が必要な動作もあります。
深くしゃがむ動作や激しいスポーツなどは制限が必要な場合があります。
つまり手術は、元の関節に戻すものではなく、生活の質を回復するための治療と考えることが重要です。
変形性股関節症の病院ランキング|症例数全国TOP20
人工股関節手術は、経験数が結果に直結しやすい分野です。
そのため、症例数は病院選びの重要な指標になります。
※「股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。)」の治療実績数を、便宜上“変形性股関節症”のランキングとしています。
●注目したい上位病院
![]() 船橋整形外科病院(千葉県) 治療合計:1,102(手術有1,102・無-) 船橋整形外科は、人工関節センターを設置し、高度な専門性と豊富な手術実績を誇ります。変形性股関節症に対し、筋肉を切らず脱臼リスクの低い「最小侵襲手術(MIS)」を実践。3Dテンプレートによる精密な計画や、術後早期からの徹底したリハビリ体制で早期の社会復帰を支援しています。 |
![]() 玉川病院(東京都) 治療合計:789(手術有789・無-) 玉川病院は「股関節センター」を設置し、高度な専門治療を提供しています。特に人工股関節置換術では、筋肉を切らずに温存する「最小侵襲手術(MIS)」を追求。合併症や脱臼のリスクを低減し、術後数日での歩行開始や短期間での退院、早期の社会復帰を実現している点が特徴です。 |
![]() さっぽろ病院(北海道) 治療合計:782(手術有782・無-) さっぽろ病院は、股関節専門の医師が診断から手術、リハビリまで一貫して担当します。変形性股関節症に対し、筋肉を温存し脱臼リスクを抑える「前方アプローチ(DAA)」による人工股関節置換術を導入。術後の痛み軽減と早期歩行、短期間での退院・社会復帰を支援する体制が特徴です。 |
![]() 4.北水会記念病院(茨城県) 治療合計:551(手術有551・無-) 5.えにわ病院(北海道) 治療合計:466(手術有466・無-) 6.あんしん病院(兵庫県) 治療合計:443(手術有443・無-) 7.さいたま赤十字病院(埼玉県) 治療合計:382(手術有382・無-) 8.仙台赤十字病院(宮城県) 治療合計:375(手術有375・無-) 9.済生会山形済生病院(山形県) 治療合計:349(手術有349・無-) 10.九州大学病院(福岡県) 治療合計:346(手術有346・無-) |
11.大阪整形外科病院(大阪府) 治療合計:345(手術有345・無-) 12.慶友整形外科病院(群馬県) 治療合計:335(手術有335・無-) 13.星総合病院(福島県) 治療合計:327(手術有327・無-) 14.山口県立総合医療センター(山口県) 治療合計:288(手術有288・無-) 15.徳島市民病院(徳島県) 治療合計:273(手術有273・無-) 16.佐賀大学医学部附属病院(佐賀県) 治療合計:272(手術有272・無-) 17.藤田医科大学病院(愛知県) 治療合計:269(手術有269・無-) 18.大阪医療センター(大阪府) 治療合計:265(手術有265・無-) 18.埼玉協同病院(埼玉県) 治療合計:265(手術有265・無-) 20.川崎医科大学附属病院(岡山県) 治療合計:258(手術有258・無-) |
※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2023年4月〜2024年3月退院患者)数字を掲載しています。
※掲載情報は公表資料に基づき作成していますが、最新の診療内容や受診条件等は各医療機関の公式情報をご確認ください。
変形性股関節症の名医・病院選び|手術実績・専門医・前方アプローチの見極め方
変形性股関節症では、「どこの病院でも同じ手術が受けられる」と思われがちですが、実際にはそうではありません。
人工股関節手術は標準化されている一方で、術者の経験や施設の体制によって結果に差が出やすい分野です。
まず最も重要なのが、手術実績です。
年間の症例数が多い医師・施設は、合併症への対応や術後管理の経験が蓄積されており、結果の安定性につながります。
特に人工股関節手術は、経験数がそのまま技術に反映されやすい領域です。
次に確認すべきなのが、股関節を専門とする医師かどうかです。
整形外科の中でも、股関節・膝・脊椎など専門分野が分かれているため、股関節手術を専門にしている医師かどうかは重要な判断材料になります。
また、最近は「前方アプローチ(筋肉を切らない手術)」を希望する方も増えています。
確かに回復の早さなどのメリットはありますが、ここで重要なのは術式そのものではありません。
どの術式かよりも、その術式をどれだけ経験しているかが重要です。
つまり病院選びでは、「どの方法か」ではなく「誰がどれだけやっているか」を見ることが重要になります。
さらに見落とされがちなのが、術後のリハビリ体制です。
人工股関節手術は手術だけで完結するものではなく、その後の回復過程が結果を左右します。
最終的には、手術実績・専門性・術後体制の3点で判断することが重要です。
<名医に診てもらうには>
名医の受診方法や、病院・医師選びのポイントについてまとめたページもあります。
がんの名医からのアドバイスですが、整形外科疾患においても参考になる部分があるかと思いますので、興味のある方はご参照ください。
●がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」
●がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」





