胃がん 生存率と治療法|手術・抗がん剤・病院ランキングTOP20

がん(癌)

胃がんと診断された方へ|まず最初に知っておくべきこと

胃がんと診断された直後は、「治るのか」「どの治療を選ぶべきか」「どの病院に行けばよいのか」といった不安を感じる方も多いと思います。
胃がんは、ステージや転移の有無によって治療方針と予後が大きく変わる病気です。
そのため重要なのは、断片的な情報ではなく、全体像を正しく理解した上で判断することです。

本ページでは、
・ステージ別生存率
・治療方法と副作用
・術後の生活
・病院選び
を一つの流れで整理し、治療や病院選びを考える際の参考となる情報をまとめています。

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胃がんステージ別生存率(全国集計)

下記は、院内がん登録の公表データをもとに整理した胃がんのステージ別生存率です。
生存率データには、ネット・サバイバル(純生存率)の数値を記載しています。

stage5年生存率
2015年診断)
10年生存率
(2012年診断)
92.8%79.1%
66.6%52.0%
41.4%29.3%
6.7%3.9%
全平均70.6%57.9%

出典:国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」


生存率の正しい見方|「自分はどうなのか」を考える

生存率は「過去の患者全体の平均」であり、個々の余命や治療結果を直接示すものではありません。
ただし、判断の軸としては非常に重要です。

  • ステージⅠ
    → 内視鏡や手術で治癒が期待できる段階
  • ステージⅡ・Ⅲ
    → 手術+抗がん剤で再発予防が重要
  • ステージⅣ
    → 治療の目的が「完全治癒」から「コントロール」に変わるケースが多い

また、同じステージでも

  • リンパ節転移
  • 肝転移
  • 腹膜転移

で意味合いが大きく異なります。
「生存率を知ること」よりも、“自分がどの状況にいるかを理解すること”が重要です。


胃がんの治療方法|何が選ばれ、何が違うのか

胃がんの治療は、「どの治療があるか」ではなく、“自分の状態で何が選ばれるか”が重要です。


手術|胃をどこまで切るのかが最重要

胃がん治療の中心は手術です。
主な術式は以下の通りです。

  • 胃全摘
  • 幽門側胃切除(胃の下部を切除)
  • 噴門側胃切除(胃の上部を切除)

どの術式になるかは、がんの位置・広がり・リンパ節転移の有無で決まります。
さらに、多くの場合でリンパ節郭清(周囲のリンパ節切除)が行われます。

手術前に確認したいポイント

手術を考える際に気になるのは、胃がどれくらい残るのか、術後に普通に食べられるのか、体重がどれくらい減るのかといった点は、その後の生活に直結します。


内視鏡治療|早期がんの選択肢

早期胃がんの一部では、手術ではなく内視鏡治療が行われます。

  • EMR
  • ESD

特にESDは広い範囲の切除が可能で、胃を残せるメリットがあります。
ただし「すべての早期胃がんが対象ではない」「追加手術になるケースもある」という点は重要です。


抗がん剤治療|目的が2つある

抗がん剤は、状況によって役割が異なります。
① 手術後の再発予防(補助療法)
② 進行・再発胃がんのコントロール
この違いを理解しないと、「自分はなぜ抗がん剤をやるのか」が分からなくなります。


抗がん剤の現実|生活への影響

主な副作用は

  • 倦怠感
  • 食欲低下
  • 吐き気
  • しびれ

などです。
ただし現在は「副作用対策が進んでいる」「仕事を続けながら治療する人もいる」一方で、体力低下の程度には個人差が大きいため、日常生活や仕事への影響について事前に確認しておくことが大切です。


手術後の生活|事前に知っておきたい変化

多くの方が、実際に困るのはここです。

食事と体重減少

胃の切除後は「一度に食べられる量が減る」「体重が減少する」ことが一般的です。
<対策>

  • 少量を回数多く食べる
  • 消化の良い食事にする

ダンピング症候群

食後に動悸、めまい、冷や汗などが出ることがあります。
食事内容とタイミングの調整が重要です


再発とフォロー

再発の有無を確認するため、CTや内視鏡などの定期検査が行われます。検査の頻度や内容はステージや治療内容によって異なります。


ピロリ菌との関係

除菌後もリスクはゼロではなく、継続的な内視鏡検査が推奨されます


治療費と公的制度

胃がん治療では費用も大きな問題になります。
主に利用される制度は、高額療養費制度、限度額適用認定証です。
こうした制度を活用することで、自己負担額は一定の上限に抑えられます。


胃がん症例数ランキング全国TOP20

●注目したい上位病院


大阪国際がんセンター(大阪府)
治療合計:1,029(手術有617・無412)
大阪国際がんセンターは2022年に「胃がんセンター」を開設。消化器外科や内科、放射線科など多職種が連携する集学的治療を実践しています。ロボット支援手術等の低侵襲治療やゲノム医療、臨床試験にも注力。リハビリや栄養面も含め、患者に寄り添う高度な専門医療を提供しています。

がん研究会 有明病院(東京都)
治療合計:1,006(手術有842・無164)
がん研究会有明病院は、国内トップクラスの症例数を誇る胃がん治療の基幹病院です。「胃を残す」機能温存手術に注力し、胃全摘を回避する取り組みを徹底。高度進行がんに対しても、外科と化学療法科が連携した術前補助化学療法やコンバージョン手術等で完治を目指す集学的治療が特徴です。

静岡県立静岡がんセンター(静岡県)
治療合計:891(手術有701・無190)
静岡がんセンター胃外科は、胃がん手術件数で全国トップクラスの実績を持ちます。低侵襲治療に注力しており、特にロボット手術は国内有数の経験数を保有。内視鏡科や消化器内科と密に連携し、ガイドラインに基づいた最新の集学的治療や臨床試験を積極的に実施しているのが特徴です。

4.国立がん研究センター東病院(千葉県)
治療合計:738(手術有497・無241)

5.国立がん研究センター中央病院(東京都)
治療合計:698(手術有528・無170)

6.千葉県がんセンター(千葉県)
治療合計:638(手術有430・無208)

7.斗南病院(北海道)
治療合計:557(手術有278・無279)

8.獨協医科大学病院(栃木県)
治療合計:518(手術有239・無279)

9.神奈川県立がんセンター(神奈川県)
治療合計:487(手術有294・無193)

10.倉敷中央病院(岡山県)
治療合計:484(手術有398・無86)

11.四国がんセンター(愛媛県)
治療合計:480(手術有161・無319)

12.新潟県立がんセンター新潟病院(新潟県)
治療合計:472(手術有353・無119)

13.埼玉医科大学国際医療センター(埼玉県)
治療合計:471(手術有410・無61)

14.山形県立中央病院(山形県)
治療合計:461(手術有379・無82)

15.仙台厚生病院(宮城県)
治療合計:455(手術有402・無53)

16.埼玉県立がんセンター(埼玉県)
治療合計:451(手術有298・無153)

17.仙台オープン病院(宮城県)
治療合計:439(手術有302・無137)

18.藤田医科大学病院(愛知県)
治療合計:432(手術有334・無98)

19.NTT東日本関東病院(東京都)
治療合計:431(手術有393・無38)

20.横浜市立大学附属市民総合医療センター(神奈川県)
治療合計:429(手術有390・無39)

※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2023年4月〜2024年3月退院患者)数字を掲載しています。
掲載情報は公表資料に基づき作成していますが、最新の診療内容や受診条件等は各医療機関の公式情報をご確認ください。


病院・名医の選び方|ここで差がつく

症例数は非常に重要な指標です。
実際、症例数が多い病院は、手術経験が豊富で、チーム医療体制や合併症への対応力が整っている傾向があります。
一方で、早期がんなのか進行がんなのか、手術が中心なのか抗がん剤治療が重要なのかによって、適した病院は変わります。
症例数だけで判断するのではなく、自分の病期や治療方針に合っているかを確認することが重要です。
また、術後の通院や抗がん剤治療が長期にわたる場合もあるため、通院のしやすさや地域連携の体制も無視できません。

判断の軸

・自分のステージに合った治療を得意としているか
・内視鏡・手術・抗がん剤の体制が整っているか
・通院を継続しやすい環境か
特に重要なのは、「自分の状況に合っているか」という視点です。

まとめ|最も重要な考え方

胃がん治療では、正確な情報を理解したうえで、自分のステージや体の状態に合った選択を考えることが大切です。ステージ、体の状態、治療方針といった状況を踏まえ、納得できる形で治療や病院選びを進めていくことが求められます。

がんの名医への受診方法や、病院・医師選びのポイントについてまとめた参考ページもあります。興味のある方はあわせてご参照ください。
●がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」
●がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」


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