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がんとサプリメント
 がんという病気には絶対的な治療法がなく、いったん治療が終わっても再発を心配する気持ちが消えることはありません。また、がんが全身に転移した場合などは、医師は「根治は期待できない」と言いますが、この事実はがん患者にとっては受け入れがたいことです。
 それ故「がんを予防」あるいは「がんが治癒する」と言うようなサプリメントがあれば、是非とも使ってみたいと思うのは当然のことだと思います。
 「キトサン」「サメ軟骨」「フコダイン」「ノニ」など、巷には枚挙に暇がないほど数多くのサプリメントの情報が氾濫していますが、こうした中で「がんを何とかして治したい!」という患者の気持ちにつけ込み、効果を誇大に宣伝し、科学的に有効性が証明されていないサプリメントを高額で販売していた業者が次々と摘発されています。
 サプリメントの中には、健康維持のために有効なものも沢山あります。
 サプリメントの正しい評価はとても難しいことですが、いくつか考え方のポイントを挙げてみましたので、よろしければ参考にして下さい。
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●サプリメントに対するがん患者の期待
 がんに対して有効性が示されている食品は沢山あるようですが、がん患者はサプリメントに対して、薬品にもない奇跡的な治療効果を期待するケースが多いようです。
 「がんに効果があるサプリメント」という情報を入手した場合、まずはその情報ソースについて考えてみることが必要です。
 サプリメントの効果を人づてや商業ベースにのみ乗った情報として得た場合には、情報の信憑性には疑問が残ります。
 確実な効果を期待したいのであれば、人づてに聞くサプリメントより、しっかりとした臨床研究の結果のあるものを選んだ方が安全で、かつ効果も期待出来るようです。

●サプリメントに副作用はないのか?
 「サプリメントは食品だから副作用はない」という情報を耳にすることがありますが、答えはNOのようです。
 これまでの研究で、サプリメントによる副作用や他の薬との併用による危険なども具体的に分かってきています。
 薬剤と同じように副作用の危険があることを意識していないと、むしろがんを誘発したり、重篤な副作用が発生する可能性があることを知っておくべきでしょう。

●「○○学会で発表された」という宣伝は信頼できる?
 サプリメント業者のホームページなどで、「○○の学会で発表された」等と紹介されているのをよく見かけますが、学会発表レベルの研究はあまり厳密な審査を受けていませんので、それをもって科学的な信頼性が高いと判断するのは危険なようです。
 一方医学専門誌に掲載された研究報告となると話は違います。
 医学専門誌は様々な研究報告を掲載する前に、厳しい審査をしていますので、その内容の科学的信頼性は極めて高いと言えます。

●サプリメントをどう考える?
 評判が良いサプリメントと聞いて、安易に飛びつくのではなく、科学的な根拠に基づいて、客観的に選択することが大切です。
 また「サプリメントが効いた!」という情報を得た時に、例えそれが本当だったとしても、薬と同様に「すべての人にその効果が当てはまるわけではない」ということを認識しておく必要があります。
 わが国のサプリメントを取り巻く環境は、サプリメント先進国と言われる米国と比べて、かなり遅れているようです。
 まず用語からしてサプリメントや健康食品といった言葉が、正確な定義づけも行われないまま使われています。
 ほとんどのサプリメントに対して科学的な根拠の示されていない現状では、自分にあったサプリメントを適切に選ぶのは容易ではありません。
 これといった選択方法はご紹介できませんでしたが、自分なりに情報を収集し、サプリメントが紹介されているホームページを数多く見てみることも一つの方法かもしれません。






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・なるべく正確な情報収集に努めていますが、中には誤った情報を含んでいる可能性があります。当ページはあくまで参考としてご覧いただく
 ようお願いいたします。

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