膵臓がんと診断された方へ|生存率・治療・病院ランキングトップ20

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膵臓がんと診断された方へ|まず最初に知っておくべきこと

膵臓がんと診断された直後は、「自分は手術できるのか」「もう転移しているのではないか」「抗がん剤はどのくらい効くのか」「どの病院で治療を受けるべきか」といった不安が一気に大きくなります。
膵臓がんは、他のがん以上に最初の判断が重要で、診断時の状態によってその後の選択肢が大きく変わる病気です。
特に重要なのは、「がんがある」という事実そのものよりも、切除できる状態かどうかです。
膵臓がんでは、切除可能、境界切除可能、切除不能という考え方が治療の出発点になり、ここで手術を目指すのか、まず抗がん剤治療から入るのか、症状緩和を重視するのかが分かれます。
膵臓がんでは、手術、薬物療法、胆道処置、栄養管理、血糖管理、緩和ケアまで、治療の全体像を早い段階で整理することが大切です。

本ページでは、
・ステージ別生存率
・手術できるかどうかの見方
・抗がん剤治療の現実
・転移と進行の特徴
・黄疸、膵外分泌不全、糖尿病への対応
・病院選びとセカンドオピニオン
・早期緩和ケア
を一つの流れで整理し、治療や病院選びを考える際の参考となる情報をまとめています。

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膵臓がんステージ別生存率(全国集計)

下記は、院内がん登録の公表データをもとに整理した膵臓がんのステージ別生存率です。
生存率データには、ネット・サバイバル(純生存率)の数値を記載しています。

stage5年生存率
2015年診断)
10年生存率
(2012年診断)
56.2%34.5%
23.1%12.2%
6.1%2.7%
1.6%0.6%
全平均13.1%6.4%

出典:国立がん研究センター「院内がん登録生存率集計結果閲覧システム」
※がん種および診断年を選択して表示される全国集計データをもとに整理しています。
※生存率は院内がん登録の集計に基づく参考値であり、個々の予後を示すものではありません。


生存率の正しい見方|「手術できるか」で全てが変わる

膵臓がんの生存率は、他のがんと比べても厳しい数字が並びます。
ただし、この数字だけを見て「自分も同じ経過になる」と受け止めるのは正確ではありません。
膵臓がんでは、ステージに加えて、手術が可能かどうか、重要な血管を巻き込んでいるか、肝臓や腹膜などへの転移があるか、術前治療が効いて切除に持ち込めるかによって見通しが変わるからです。
特に膵臓がんでは、同じステージでも「切除可能」と判断されるかどうかで、その後の流れが大きく変わります。
手術ができる場合は根治を目指す可能性がありますが、手術が難しい場合でも、抗がん剤で進行を抑えたり、症状を和らげたりすることは重要な治療です。
だからこそ、膵臓がんで最初にすべきことは、生存率の数字だけを見ることではなく、自分が今どの段階にいて、治療の目的が何なのかを整理することです。

膵臓がんで最初に確認すべきこと|手術できるかどうか

膵臓がんでは、最初の診断で最も大事なのが切除可能性の評価です。
膵臓の中に限局していて、周囲の重要な血管への広がりが限られていれば、手術を目指せる可能性があります。
一方、血管への浸潤が強い場合や、肝転移・腹膜転移などの遠隔転移がある場合は、手術を第一選択にしないことがあります。
ここで患者さんが知っておきたいのは、切除可能かどうかの判断は極めて重要で、しかも施設によって評価が変わることがあるという点です。
膵臓がんでは、「すぐ手術」と言われる場合もあれば、「まず術前化学療法を行ってから再評価」となる場合もあります。
逆に「手術は難しい」と言われても、経験豊富な施設では別の見立てになることもあります。
だからこそ、最初の評価に迷いがある場合や、説明に納得しきれない場合は、セカンドオピニオンの意味が大きい領域です。

切除可能

画像上、重要な血管への広がりが限られており、遠隔転移も認めない状態です。
手術を軸に考える可能性がありますが、近年は再発リスクを下げる目的で、術前化学療法を行ってから手術に進むケースもあります。

境界切除可能

手術が全く不可能というわけではないものの、血管との位置関係などから、すぐ手術するよりも先に薬物療法を行った方がよいと判断されることがある状態です。
ここは施設ごとの経験や方針の差が出やすい部分です。

切除不能

遠隔転移がある場合や、局所進行で安全な切除が難しい場合です。
この場合でも、抗がん剤治療や放射線治療、胆道ドレナージ、緩和ケアなど、できることは多くあります。
ここで重要なのは、「手術できない=何もできない」ではないと理解することです。

膵臓がんの治療方法|順番で結果が変わる

膵臓がんでは、治療の内容そのものよりも、どの順番で進めるかが非常に重要です。
以前は「切れるならまず手術」という考え方が強かったですが、現在は術前化学療法が標準化しつつあり、単純に「すぐ手術」ではないケースが増えています。
膵臓がんは見えている腫瘍だけの病気ではなく、診断時点ですでに目に見えない微小転移が存在している可能性もあるためです。

手術|唯一根治を目指せる治療だが、難易度は高い

膵臓がんで唯一、根治の可能性を持つのが手術です。
ただし、膵臓の手術は消化器外科の中でも難易度が高く、合併症の管理も含めて病院ごとの差が出やすい分野です。
患者さんにとって重要なのは、「手術できるかどうか」だけではなく、「どの施設で」「どのタイミングで」「どのような準備をした上で」行うかです。
膵頭部のがんでは膵頭十二指腸切除、膵体尾部のがんでは膵体尾部切除が検討されますが、術後には消化吸収や血糖管理の問題が出ることもあります。
手術だけ見て判断するのではなく、その後の生活も含めて考える必要があります。

術前化学療法|「すぐ切らない」ことに意味がある

膵臓がんでは、近年、術前化学療法の重要性が高まっています。
これは、目に見えない転移を抑えること、腫瘍を小さくして切除しやすくすること、薬の効き方を見極めることなどが目的です。
患者さんからすると、「手術できるならすぐ切った方が良いのでは」と感じやすい部分ですが、膵臓がんでは必ずしもそうとは限りません。
ここで重要なのは、すぐ手術しないことが遅れではなく、再発リスクを踏まえた戦略的な治療である場合があるということです。
だからこそ、「なぜ今すぐ手術ではないのか」「術前治療の目的は何か」を、主治医に確認して理解しておくことが大切です。

抗がん剤治療|中心になるケースが多い

膵臓がんでは、抗がん剤治療が中心になる場面が非常に多くあります。
手術前後の補助療法として使う場合もあれば、切除不能や再発時に進行を抑える目的で行う場合もあります。
患者さんが本当に知りたいのは、「どの薬を使うか」だけでなく、「どのくらい続くのか」「副作用にどこまで耐えられるのか」「治療で何を目指すのか」という現実的な部分だと思います。
膵臓がんの抗がん剤治療は、完全に治すことよりも、進行を抑えたり、手術につなげたり、症状を和らげたりする意味を持つことが少なくありません。
そのため、副作用が強ければ減量やレジメン変更が検討されることもあり、「最後まで同じ形で続ける」前提で考えない方が現実的です。

転移と進行|肝臓と腹膜への広がりが大きな分岐点になる

膵臓がんでは、肝臓や腹膜への転移が大きな分岐点になります。
転移が見つかると、治療の中心は手術から薬物療法へ移りやすくなります。
ただし、ここでも重要なのは、「転移がある=何もできない」ではないということです。
進行を抑えたり、症状を軽くしたり、食事や生活を保ちやすくしたりすることは重要な治療目標です。
患者さんが不安になるのは、「どこに転移しているのか」だけではなく、「その転移で何が起きるのか」だと思います。
たとえば肝転移では全身状態の悪化や黄疸の悪化、腹膜転移では腹水や食欲低下、腸閉塞傾向など、生活に直結する問題が出やすくなります。
だからこそ、画像所見を単に聞くだけでなく、「今後どんな症状が出やすいのか」「何に注意すべきか」を確認することが大切です。

症状と進行のスピード|なぜ膵臓がんは見つかりにくいのか

膵臓がんは、初期には症状が出にくく、見つかったときには進行していることが少なくありません。
進行すると、腹痛、背中の痛み、食欲低下、体重減少、黄疸、腹部膨満感などが現れます。
また、糖尿病の新規発症や悪化がきっかけで見つかることもあります。
患者さんにとって不安なのは、「この痛みは進行しているサインなのか」「急に悪くなるのではないか」という点だと思います。
膵臓がんは比較的進行が速い印象を持たれやすいがんですが、症状の強さだけで病状を判断することはできません。
痛みが強くても局所にとどまっている場合もありますし、逆に症状が軽くても進行している場合もあります。
大切なのは、症状を我慢せず、医師に具体的に伝えていくことです。

黄疸|治療の前提を崩すことがある重要な症状

膵頭部のがんでは、胆管が圧迫されて黄疸が出ることがあります。
黄疸が強いと、全身のだるさ、食欲低下、かゆみ、感染リスクなどにつながり、抗がん剤や手術に進みにくくなることがあります。
そのため、胆汁の流れを確保するためのステント処置が必要になることがあります。
ここは患者さんにとって地味に見えるかもしれませんが、実際には次の治療へ進むための土台になる重要な対応です。
単なる対症療法ではなく、その後の治療計画に直結する処置として理解しておく方が実際的です。

膵外分泌不全と糖尿病|生活に直結する見落としやすい問題

膵臓がんや膵切除後では、消化酵素が足りなくなって膵外分泌不全が起こることがあります。
また、インスリン分泌の低下によって糖尿病が発症したり悪化したりすることもあります。
患者さんにとっては、「食べても体重が増えない」「便の状態が変わる」「血糖が乱れる」「だるさが続く」といった形で生活に表れます。
膵臓がんでは、「がんの治療」だけでなく、「食べること」「消化すること」「血糖を保つこと」まで含めて生活を立て直す必要があります。
ここが軽く扱われると、実際の生活はかなり苦しくなります。

膵臓がん症例数ランキング全国TOP20

●注目したい上位病院


神奈川県立がんセンター(神奈川県)
治療合計:1,248(手術有555・無693)
神奈川県立がんセンターは、高難度手術から重粒子線治療まで幅広い選択肢を有します。肝胆膵外科の高度技能専門医による膵頭十二指腸切除等の外科治療に加え、切除不能な膵臓がん等には「i-ROCK」での重粒子線治療を実施。内科・外科・放射線科の連携により、症例に応じた最適な集学的治療を提供しています。

国立がん研究センター中央病院(東京都)
治療合計:1,220(手術有632・無588)
国立がん研究センター中央病院は、内科・外科・放射線科等が密に連携し、患者ごとに最適な集学的治療を提案します。高難度な拡大手術や血管合併切除に積極的に取り組むほか、術前・術後の化学療法を組み合わせた治療を実践。最新のゲノム医療や治験などの臨床開発も強力に推進しています。

大阪国際がんセンター(大阪府)
治療合計:1,176(手術有459・無717)
大阪国際がんセンターは「膵がんセンター」を設置し、内科・外科・放射線科等が連携する集学的治療を実践しています。高難度な血管合併切除を含む外科手術に加え、術前後の化学療法や放射線治療を適切に組み合わせ、切除不能な膵臓がんに対しても最新の薬物療法や治験を積極的に提供しています。

4.国立がん研究センター東病院(千葉県)
治療合計:1,011(手術有476・無535)

5.がん研究会 有明病院(東京都)
治療合計:817(手術有507・無310)

6.東京医科大学病院(東京都)
治療合計:679(手術有326・無353)

7.埼玉医科大学 総合医療センター(埼玉県)
治療合計:644(手術有230・無414)

8.静岡県立静岡がんセンター(静岡県)
治療合計:630(手術有365・無265)

9.岩手医科大学附属病院(岩手県)
治療合計:600(手術有224・無376)

10.山口大学医学部附属病院(山口県)
治療合計:597(手術有97・無500)

11.愛知県がんセンター(愛知県)
治療合計:593(手術有258・無335)

12.九州大学病院(福岡県)
治療合計:573(手術有282・無291)

13.名古屋大学医学部附属病院(愛知県)
治療合計:571(手術有290・無281)

14.和歌山県立医科大学附属病院(和歌山県)
治療合計:564(手術有215・無349)

15.富山大学附属病院(富山県)
治療合計:563(手術有358・無205)

16.近畿大学病院(大阪府)
治療合計:534(手術有258・無276)

17.斗南病院(北海道)
治療合計:521(手術有131・無390)

18.順天堂大学医学部附属順天堂医院(東京都)
治療合計:517(手術有254・無263)

19.獨協医科大学病院(栃木県)
治療合計:515(手術有201・無314)

19.東京女子医科大学病院(東京都)
治療合計:515(手術有155・無360)

※DPC対象病院・準備病院・出来高算定病院の統計 (2023年4月〜2024年3月退院患者)数字を掲載しています。
掲載情報は公表資料に基づき作成していますが、最新の診療内容や受診条件等は各医療機関の公式情報をご確認ください。


膵臓がんの病院・名医の選び方|ここで差がつく

膵臓がんでは、病院選びによって治療の選択肢や結果が大きく変わります。
特にこのがんは、診断・手術・抗がん剤・胆道処置・栄養管理・緩和ケアまで一貫した体制が求められるため、施設ごとの差が出やすい分野です。
症例数は重要な指標の一つで、症例数が多い病院は、手術経験やチーム医療体制、合併症への対応力などで強みを持つ傾向があります。
一方で、早期がんなのか進行がんなのか、手術が中心なのか抗がん剤治療が重要なのかによって、適した病院は変わります。
症例数だけで判断するのではなく、自分の病期や治療方針に合っているかを確認することが重要です。
また、術後の通院や治療の継続を考えると、通院のしやすさや地域連携の体制も重要な要素となります。

手術|ハイボリュームセンターかどうかが最重要

膵臓手術は消化器外科の中でも最も難易度が高い手術の一つです。
そのため、手術件数が多い施設ほど合併症対応や術後管理の経験が蓄積されています。
膵臓がんでは、「どこでも同じ手術が受けられる」と考えない方が現実的です。
手術を目指すなら、まず症例数と体制を見る必要があります。

薬物療法|術前・術後を含めた一貫体制

膵臓がんでは、術前化学療法や術後補助療法が重要です。
外科だけでなく、腫瘍内科や消化器内科との連携が取れているかが大きなポイントになります。
手術だけ強い病院では不十分で、治療全体を見られる体制が必要です。

診断|切除可能性の判断精度が鍵

膵臓がんでは、切除可能かどうかの判断そのものが極めて重要です。
この評価は施設によって差が出ることがあり、診断の精度が治療方針を左右します。
だからこそ、最初の診断を軽視すべきではありませんし、迷いがあればセカンドオピニオンを考える意味があります。

通院と連携|現実的に続けられるか

膵臓がんは長期的な治療になることも多く、通院のしやすさは非常に重要です。
通院距離、外来化学療法の体制、地域医療との連携が整っているかによって、治療の継続性が変わります。
遠くの大病院が必ずしも最善とは限らず、生活との両立まで含めて考える必要があります。

判断の軸

・自分のステージに合った治療を得意としているか
・手術・抗がん剤・診断の体制が一貫しているか
・無理なく通院を続けられる環境か

緩和ケアと生活の質|最初から治療の一部として考える

膵臓がんでは、緩和ケアは最後の段階だけのものではありません。
痛み、食事、消化、だるさ、不安、眠れなさといった問題を早い段階から整えることが、治療の継続や生活の質に直結します。
特に膵臓がんでは、痛みと食欲低下が生活を大きく崩しやすいため、診断時から緩和ケアの視点を持つことが現実的です。
患者さんにとって大切なのは、「我慢してから相談する」のではなく、「つらくなる前から支えてもらう」ことです。
膵臓がんでは、緩和ケアを早く入れることが弱さではなく、むしろ治療を続けるための支えになります。

まとめ|膵臓がんで本当に重要なこと

膵臓がんでは、「何の治療があるか」を知るだけでは足りません。大切なのは、「自分は切除可能なのか」「今の治療の目的は何か」「この病院でその治療を安全に続けられるか」を整理することです。
膵臓がんは、判断が遅れることの影響が大きい一方で、焦って結論を出しすぎるのも危険です。
だからこそ、
・切除可能性を正確に見てもらう
・術前化学療法を含めた全体像を理解する
・黄疸、栄養、血糖、痛みまで含めて生活を支える
・必要なら早い段階でセカンドオピニオンを使う
この視点を持つことが、納得できる治療と生活につながります。

膵臓がんでは、治療そのものだけでなく、今の自分にとって現実的で、続けられる選択は何かを見極めることが何より重要です。

がんの名医への受診方法や、病院・医師選びのポイントについてまとめた参考ページもあります。興味のある方はあわせてご参照ください。
●がんの名医に教えて頂いた「病院・医者選びのポイント」
●がんの名医に教えて頂いた「名医に診てもらう方法」


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